母校で

宮入千洋

2019年12月01日 00:00

2019年も早いもので あと1か月…。
今年の思い出の一つに「母校での講演会」があります。



私の故郷・筑北村の筑北小学校は2020年度に同じ村内の小学校と統合します。
それに伴い、今の筑北小学校の校舎は使用されなくなります。

その校舎は私たちを最初の新入生として迎えてくれました。
オレンジ色の屋根が輝く、鉄筋コンクリート2階建ての校舎…まもなく築35年になります。



校舎内には一基のエレベーターがあります。

今から25年ほど前、病気で車いすを使うことになった児童のために設置されたものです。

エレベーターの設置には費用がかかります。
国からの補助金は少なく、村の負担は大きなものです。

しかし、村は決断しました。

「一人の子ども、そして 子どもたちを大事にすることは、お金には代えられない…」

その児童のお母さんは「この村に住んでいてよかった」と、当時の信毎の取材に答えています。

合併で村の名前が変わり、小学校の名前も変わり、来年は校舎も変わります。
しかし「子どもの幸せを第一に考える」という思いは変わらないでほしいと思います。

私も 子どもの頃に両親から受けた、大切な思いです。


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